冬の養生には命門(めいもん)
督脈:命門(めいもん)
効果:冷え・腰痛・倦怠感の改善、ホルモンバランス・精神の安定(不安・焦りの緩和)、生命力(腎の気)を高める
場所:腰椎2番と3番の間、背骨の真ん中。ちょうどおへその裏側あたりに位置します。
背中の真ん中、腰の少し上にあるツボ「命門(めいもん)」は、古くから“生命の門”と呼ばれ、体と心のバランスを保つ中心として重視されてきました。
人の生命は、父と母から受け継いだ「腎の気(じんのき)」によって育まれます。
新しい生命が誕生するとき、母の体はその大切なエネルギーをわが子へと分け与えます。
つまり出産とは、命を生み出すだけでなく、自分の生命力の一部を差し出すということ。
だからこそ、産後のママの体への負担は計り知れません。
見た目には元気そうでも、内側では“気・血・水”が大きく動いた直後。
体も心も、本来の力を取り戻すには、時間と丁寧なケアが必要なのです。
はりきゅう、整体・骨盤矯正でのアプローチ
命門を考えの中心とした背部・腰部の施術では、体の芯から温まるような感覚を得られることがあります。
特に冷え性や慢性的な疲労感がある方には、このツボを考え方の中心とした施術が非常に効果的です。
また、整体・骨盤矯正との組み合わせで「体幹の軸」を整える効果も高まります。
セルフケア
命門は、ちょうど丹田(おへその少し下)の裏あたりに位置し、体の中心でエネルギーを支える大切な場所です。
エネルギーが不足しているときや気持ちが沈むときは、背中や腰を温めるだけでも、心身がふっと楽になることがあります。
お手軽に「貼るカイロ」を命門に。
少しリッチに「せんねん灸 世界Mサイズ」も◎。
ヨモギの成分がじんわり染み込み、芯から温まるような感覚を得られます。
体の真ん中にある“命の門”を意識することで、日々のコンディションは驚くほど変わります。